プリウスをもっと詳しく分析してみよう。「ハイブリッドカー」の先駆けとして世の中に登場したプリウスであるが、「ハイブリッド」とはそもそも「交配種・混血」という意味があり、プリウスの場合はガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせて動いている。このハイブリッドシステムは、動力分配機構として、3系列に配置されたギアがそれぞれ発電機、エンジン、モーター(=タイヤ)と連動してコントロールされている。
例えば、タイヤが停止していてもエンジンを動かし発電をすることが可能であるし、エンジンが停止したままでもモーターのみで発進可能なのである。また、エンジンとモーターの両方を動かして強いトルクを発生させ、スピードを上げることも可能である。減速時にはエンジン停止のままタイヤと直結させて発電機を回して蓄電することが、そのままブレーキになる。これらを全てコンピュータで制御しているのである。
また、前述のとおり、プリウスにはハイブリッドカーであるという点だけでなく、他にも様々な魅力がある。例を挙げると、室内パッケージの魅力もそのひとつである。比較的コンパクトな外見からは想像もつかないほど広々とした室内、シートの位置が高めで座りやすく、視点も天井も高いことも魅力のひとつである。また、静粛性にも優れ、停止時も通常のガソリン車と比べて比較にならないほどの静けさである。 また、燃費の良さも目を見張るものがある。カタログには、36km/1リットル、と記載されている。実際はこの数字より少し劣るとしても、やはり通常のガソリン車と比較するとその燃費の良さは驚くべきものである。
 そしてやはり、世界初のハイブリッド乗用車ということもあり、プリウスは発売直後、全世界から一斉に注目を浴びた。新聞やニュースでも大きく取り上げられ、新時代の開幕を連想させるこのニュースが全世界で一斉に報道された。
初代モデルの発売から約9年が経過した現在、プリウスはモデルチェンジをしてますます高性能に生まれ変わった。ハイブリッドには及ばないものの、各メーカーから発表される新車でもはや低燃費、低排出ガスでないものはほとんど存在しないと言っても過言ではない。